ぬるめ5分の入浴が鉄則!

長風呂 入浴

前項を読んで「あれ?おかしいな」と思った方もいるのではないでしょうか。そう思われた方は美容意識が高い方だと思います。そうです、「熱めのお風呂がおすすめ」とお話ししましたが、実は熱いお風呂は自律神経の点からみると、ちょっと難ありなのです。P8〜でお話ししたように、自律神経とは昼間の「アクティブモード」、夜の「おやすみモード」のスイッチを切り替えることで体をヘルシーに保つ機能です。そして、熱いお風呂は心身をアクティブモードへ促す働きがあるのです。ですから、「末端温冷入浴」をする場合には、睡眠まで2時間以上あるときに行ってください。

そのくらいインターバルをおけば汗もひいて、体の深部は温まっていながらも、ほてりで目が冴えてしまうこともなく、気持ちよく眠りにつけます。でも、忙しい現代女性にとって、「寝る2時間前の入浴」はなかなか難しいもの。そうした時間がとれない場合におすすめなのが、「ぬるめ5分」の入浴です。よく言われる方法ですが、8度くらいの「ちょっとぬるいな」と感じるお風呂にゆったり、5分以上入る方法です。「1秒でも多く眠りたいときに、5分も?」と思われるかもしれませんが、ちょっと待って。疲れて帰宅してばったり眠るよりも、ゆったり入浴をしたほうが睡眠の質が上がるのです。

回り道のように感じられても、血行がよく気持ちがリラックスしていれば、より深い眠りにつけて疲れがとれます。お風呂の中でスキンケアを行えば、むしろ時短にすらなるので、ぜひお試しを。

このときのポイントの1つは、たっぷりのお湯に浸かること。「半身浴のほうがいい」とも言われますし、それにも一理あります。ただ、冷えのひどい人の場合には、半身浴だと追いつかないこともしばしば。わきの下よりもお腹やお尻のほうが冷たく感じられる場合には、全身浴のほうがおすすめです(チェックする場合は、わきの下に2秒以上手をはさみ、その手でお腹やお尻に触れてみてください。大切な臓器が詰まっているお腹に冷えを発見して、びっくりされる方も少なくありません)。それに、通常、ほとんどの方はシャワーを浴びたり、体をさっと洗ってからバスタブに入りますよね。濡れた上半身が空気にさらされると冷えてしまうので、しっかり全身浴にしましょう。ぬるめであれば交感神経のスイッチが入ることもありません。

それからもう1つのポイントは、「リラックス」を心がけること。たとえば発汗作用を促すバスソルトよりも、リラックスできる香りの入浴剤を選ぶ。あるいはゆったりとした音楽をかける、本を持ち込む…などなど。仕事や育児のストレスを忘れ、素になれる時間にしましょう。

ちなみに、5分という時間には理由があります。これは、全身に血液が巡る時間なのです。これより短い時間だと、体の表面は温かいのに深部は冷えている、という困った状態になってしまいます。入浴は運動とは違い、外から熱を加えて温める方法です。

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